これは中国製の新型戦闘機だが中国空軍は採用しない。 もっぱらパキスタンのために
開発した機体であり、他の発展途上国も採用するかもしれない。 そもそもパキスタンは
F-16のユーザーであったが、1989年に核実験に対する制裁処置でアメリカはF-16の機体と
部品の輸出を停止した。 一方隣国インドはロシアから新型戦闘機を大量に購入し、
配備しようとしていた。 従ってパキスタンは早急にアメリカとロシア以外から新型
戦闘機を購入する必要に迫られたわけだ。 すると選択肢は中国以外にない。 中国では
細々とMiG-21クラスの軽戦闘機の開発がFC-1の名前で継続されており、ロシアがRD-33
エンジンを供給することで合意されていた。 これに目をつけたのがパキスタンで、それ
まで買い手がいない開発プロジェクトだったFC-1は一気に加速し、2年前からパキスタン
で配備が始まった。 今後はパキスタン国内で製造が行われるはずだが、ここに来て
アメリカがF-16の禁輸を解禁し、F-16Block52+を71機購入することになった。 となると
FC-1(JF-17)の立場はどうなるの?という疑問が生まれる。 おそらくJF-17の配備は
ごく少数になるのではないかと予想しているよ。
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