露航空機産業、復活へ離陸 スホイ、リージョナルジェット開発
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110207/bsk110207... ロシア航空機メーカー、スホイが先週末、
国産旅客機「スーパージェット」に対するロシア政府の認定を受けた。
同社のポゴシャン最高経営責任者(CEO)は、月内に欧州航空安全局の認定を受け、
欧州連合(EU)加盟国への納入を可能にするとの見通しを示した。
座席数95のスーパージェットは、スホイがイタリアの航空機メーカー、
アレーニア・アエロナウティカと合弁会社を設立し開発した。
リージョナルジェット(地域間輸送機)に分類され、
この市場のシェアを二分するブラジルのエンブラエルとカナダのボンバルディアの大手2社に戦いを挑む。
現在の受注数は170機。ポゴシャンCEOによると、1〜3月期中に、
当初計画から2年遅れでアルメニアのアルマビア航空とロシアのフラッグキャリア、
アエロフロートに最初の納入が行われる。
またスホイは、座席数130のスーパージェット開発にも乗り出す。
ボンバルディアのCシリーズ、エアバスの320シリーズ、
ボーイングの737型機との競合が見込まれるこの機種の設計プロジェクトには、
今年からロシア政府が資金供給を行う。
フリステンコ産業貿易相は先週、モスクワで記者団に対し
「民間の航空機生産計画に、今後2年の予算として26億ルーブル(約72億8000万円)を配分した」と説明。
スーパージェットはロシアの航空機開発が新たなステージに入ったことを示していると述べた。
ロシアの航空機産業は、旧ソ連時代には年間数百機の軍用・商用機を生産していたが、
ソ連崩壊後は落ち込みが続いていた。
メドベージェフ政権はスーパージェット生産を、世界的な商用機生産地としての地位を回復し、
資源輸出に依存する経済からの脱却を図る上での中心的取り組みと位置付けている。
(ブルームバーグ Lyubov Pronina)
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