>>40 基本的に各エアラインや民間の訓練所が行ってる訓練に関しての具体的な内容は企業秘密。
ハイドロオールロス状況での操縦をシミュレーター上で訓練する事を行うエアラインもあるとは思うが、
同じ会社内でも「個々のパイロットへの訓練内容が常に横並びで完全に同一」という事は無いので(※1)、
ネット上でソースが見つかる事はないと思う。
(※1:訓練には一定のスタンダードたる必達能力水準を基にしたカリキュラムがあり、
業務に必要となる技能/知識水準を満たす事を目的に個々の能力や適正に合わせた訓練と教育が効率的に行われ、
不適合と判断されればエリミネイトされる)
操縦士免許を取得する際の訓練時に徹底して施される一般論であり、
機長が負う法的義務(航空法第75条)/社会的責務としての話しになるが、
何が起こったとしても、
その状況下において出来得る限りの努力を死の瞬間まで行い続け、
乗客と地上の安全を最大限に確保しなければならない。
まして職業パイロットであれば、
何があっても「もうだめかもしれんね」との言葉を、
機上で機長が吐く事は絶対に許されない。
この事故から得られた教訓を元に引き上げられた一般的な訓練水準として、
座学ヒューマンファクターなどでのメンタル面の素養訓練やCRMにおける人間工学的アプローチ、
高ストレス下での勃発的状況への対応能力に主眼を置いた機上での抜き打ち状況での訓練などがある。
「JAL123便と同じ状況下で操縦する事が出来るのか?/出来ないか?」は最大の問題ではない。
それらの状況が起こり得ると初頭訓練段階において認識させた上で、
個々の人員が責務とリスクマネージメントを学び、
効率的かつ合理的な判断を短時間で下し得る素養を身に付けさせる事に意味がある。
多くの犠牲の上に成り立つ“知見の積み重ね”が航空産業界の隅々に生かされる事によって、
「より安全に最後まで責務を果たせる能力を持つパイロット」と「安全な航空機」が日夜生み出されている。
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