『三菱「MRJ」、2013年秋に初飛行へ』スレで
「ホンダジェットのエンジンは20年前にIHIから技術者を大量に引き抜いて作らせた」と書いた方へ
貴方は「現代の高度なターボファンエンジンをノウハウのないメーカーが「一から作る」というのは無理だと思う。」
と書きました。戦前から航空に関わっている重工各社が国から支援を受け、束になってもモノにするのが
難しいジェットエンジン開発を、ただの自動車屋が作るのは無理だと思っているわけですよね。
貴方がソースとして挙げた前間孝則氏についてですが、好きな作家で何冊か持ってますし、更に何冊か読んだことがあります。
その中で何度かホンダジェットについて触れてますよね。
例えば『戦闘機屋人生 元空将が語る零戦からFSXまで90年』の274〜277p に「ホンダジェットにエールを送る」という項目があります。
以下ホンダのエンジン開発に関係する部分だけ抜き出してみます。
「従来から日本の航空機産業の中核を形成して、経済産業省あるいは防衛庁と一体となった形態で発展してきた
重工各社とは異なる方式で民間機開発を進めているメーカーがある。(中略)航空用ジェットエンジンを独自に開発
してきた自動車メーカーの本田技研工業(ホンダ)である。
日本のメーカーが開発した航空用エンジンを、海外のトップメーカーと提携して、世界展開するのもホンダがはじめてである。
半世紀以上にわたり航空機生産を手がけてきた老舗の重工各社においてはこのような例がほとんどなく、形なしである。
ましてや"自動車屋"で、これまで航空エンジンなど実績がなかった企業のホンダにお株を奪われた格好である。
重工各社が従来から当然のこととしてきた防衛需要と経済産業省の補助金に依存し、
ボーイングとの下請けでリスクを避けるといったやり方とは異なる、独自の資金と自社の若い技術者の力で開発する道を選択して、
民間機およびエンジンの開発を進めてきた。」
氏の著作全てを読んだわけではありませんが、他の著書でも氏のホンダジェットへの論調はおしなべてこんな感じです。
「IHIから技術者を大量に引き抜いて作らせた」ということも、それを匂わせるものも一切見たことがありません。
(あったら是非教えて下さい)
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